配属先が手術室だった時、焦りませんでしたか?私は現実から逃げるために白目をむいて対抗しましたが、無事に手術室へ配属が決まりました。そんなこんなで早7年。どうも、オペナースマンです。
手術室の日々の業務は非常に特殊。看護学生で培ってきた学習のほとんどが活かせない状況のため不安ですよね。さらにマニアックな分野のため参考文献も少ない。新人から配属になった人には酷な状況といえるでしょう。今回は、手術室での外回りの情報をお伝えします。手術室看護師として不安があるなら、あなたの役に立つかもしれないのでぜひ最後までご覧ください。
1. 手術室看護師に必要なスキル
手術室で不可欠なスキルをいくつか紹介します。
コミュニケーションスキル
その部屋担当の看護師3名、医師や放射線技師、MEとのスムーズな連携は、手術成功のカギとなります。
具体的には手術体位に必要な物品の確認、麻酔薬の準備、使用するデバイスやラパロならモニターの配置などがあります。ぶっちゃけ下準備がとても大事。患者が来てからは怒涛の流れ作業なので準備の段階で部屋の担当者としっかりコミュケーションすること。そして本番の動きをイメージしながら準備すること。これを何回も繰り返すことで妄想が止まらない男になりました。
高度な観察力
手術の進行や患者の状態を常に把握し、チーム全体の動きを観察する能力が必要です。
ラパアッぺならDrがブラントポートを入れたらすぐ気腹できるようモニター側に立ってスタンバイする。ポート全部入れ終わったら部屋の照明を暗くする。標本が出そうなら膿盆を準備する…など常に進行を把握していないといけませんが、ポイントが分かれば焦る必要はありません。
そのためには手術がどう進むのか最後まで見て、外回りがどういうアクションをしたのかメモりましょう。簡単でいいですよ。Dr:ポート Ns:モニター棒立ちとか。
迅速な判断力
手術中の予期せぬ事態に迅速に対応し、冷静に判断する力が求められます。
手術中に起きることが予想されるヤバい事態は心停止や出血が止まらない時です。
特に心臓に疾患がありかつ高齢で腹臥位の手術の時などは圧迫による心負荷が高いので注意です。出血に関してはあまりにも多いとAラインから採血してHbが下がっているようなら輸血を検討するので予期せぬ事態とは何かを把握することで次に何をするべきかが見えてきます。
感染対策の知識
感染防止のための厳密な手順を守ることは、患者の安全と自分の身を守るために欠かせません。
帽子やマスクを正しく装着して暴露を防ぎましょう。帝王切開などは血液が飛ぶことが多々あるのでフェイスシールドを必ず着用してまずは自分の身を守りましょう。私は機械出しが多いので帝王切開後はよくサンダルを血で汚し補助者に冷たい目で見られます。泣
まとめ
手術室に配属になっても共通していることはコミュニケーションや感染症対策です。手術室でインシデントが起きる時たいていはコミュケーション不足によるヒューマンエラーです。中堅クラスになると知ってて当たり前と言われ、こちらから不安なことをアプローチしないまま手術に臨むと不安が払拭できなまま麻酔開始となります。聞きやすそうな人は誰なのか把握しておくためにも手術室を経験した先輩や自分の直感を信じて信頼できる人に聞きまくって不安を解消してから外周りをやりましょう!
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