【徹底解説!】手術室看護師の仕事内容—詳細な役割と求められるスキル

オペナース
オペナースマン
オペナースマン

手術室看護師は、病院の中でも特に専門的な知識とスキルが求められる職種です。私は最初配属が決まった時、いや無理だーとムンクの叫び状態になりました。

しかし実際やってみると手術に携わることの楽しさや達成感がありました。これは病棟では味わえないし経験を積まないとそうは思えないのでその前に辞めてしまうのは勿体ないと思いました。

そしてなぜ最初は無理と思ったか、それは知識が全くなかったからです。仕事内容はよく分からないし命に関わることが多い現場なのに自分にできるのか…と不安だったんです。

この記事では、手術室看護師の仕事内容の詳細や、求められるスキル、やりがいについて話していきたいと思います。

1. 手術室看護師の主な役割

手術室看護師の業務は大きく3つの役割に分かれます。

1.1. 術前準備

手術が始まる前に患者の状態を確認し、必要な器具や薬剤の準備を行います。患者の心身の状態を把握し、安心して手術に臨めるようにサポートすることが重要です。

器具の確認:滅菌された手術器具の確認・準備。何件もあると器具が足りなくなる場合があります。医師と器具の確認をして、どうしても必要な物は中央滅菌室へ依頼して次の手術に間に合うように手配しています。主に器械出しの役割ですね。

患者の確認:手術内容の再確認や、アレルギー・持病の確認。度々インシデントで挙がってくるのは術式の左右間違いです。手術申し込みと実際の電子カルテの中身を確認すると、あれれ~?おかしいぞ~?となる場合があります。外回り看護師は名探偵になってもらい事件を未然に防いでもらうのが術前の役割ですね。

オペナースマン
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アレルギー確認で大切なのはフルーツに関することで、代表的なのがキウイ、バナナ、マンゴーなどです。そういう方の場合はフォーレをシリコン製にしたり、ラテックスフリーの手袋を使うといった工夫でアナフィラキシーショックを防ぎます。

1.2. 術中の補助

手術中は、医師や他の医療スタッフと連携しながら、スムーズな手術進行を行います。無菌状態の維持や、緊急時の対応も含まれます。

器具の受け渡し(器械出し):医師に必要な器具をタイミングよく渡す。これは術式への理解と外科であれば腹部の構造を理解し、皮膚、筋膜、腹膜などの展開場面で何を使用するのか分からないとタイミングよく渡せません。

オペナースマン
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言われた物を渡すだけ…だと家事で言うなら言われるまで動かない旦那と一緒です。結果できない看護師というレッテルを貼られてしまいます。それが続けばその分、手術時間が延びて患者への感染リスクが上がります。

患者の体位調整(外回り):手術中の体位を適切に管理し、圧迫や負担を防ぐ。患者が瘦せ型で骨が突出していて褥瘡リスクが高い人体が横に大きくローテーションしたら転落するリスクのある人は側板を準備したりと体型と術式により様々な工夫をします。

1.3. 術後ケア

手術が終わった後、患者が無事に麻酔から覚醒できるよう、術後のケアも重要な仕事です。

麻酔からの回復確認アルチバやロクロニウムが切ってあるか、気化麻酔は切ってあるかなどの確認。BISモニターが上昇しスガマデクスで筋弛緩薬の効果が切れて自発呼吸が出るようになってきたかなどの意識の戻りを確認します。

術後合併症の観察:早期に問題を発見し対応する。挿入したドレーンから異常に血液が引けているか、患者の身体が震えてきているかなど観察します。

オペナースマン
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患者が震えているのは麻酔によるシバリングの可能性が高いです。これは手術が長引いた場合の体温低下は致し方ないですが、室温を上げておくことで未然に防ぐことも可能なので術後は部屋の室温を上げておきましょう。当院はだいたい28℃くらいあげて暑いなか抜管と退室をしています。

2. 手術室看護師に求められるスキル

手術室で働く看護師には、専門知識だけでなく、いくつかの重要なスキルが求められます。

2.1. 迅速な判断力

手術中は予期せぬ事態が発生することもあり、その際に即座に適切な対応を取る必要があります。問題を医師へ報告し的確な情報を提供することが問題解決に必要です。

オペナースマン
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病棟でも血圧がいつもより低かったりHRの波形がおかしかったりしたら報告しますよね。手術室では出血量が多かったりBISモニターやCO2が高かったりしたら報告します。

2.2高い集中力

長時間にわたる手術では、常に集中力を維持する必要があります。器具の受け渡しミスや、患者の状態変化に遅れて対応してしまうと、大きな影響が出るため、細心の注意が求められます。

2.3. チームワーク

手術は多職種チームで行われます。外科医、麻酔科医、機械出し・外回り看護師とスムーズにコミュニケーションを取り、全員が連携して働くことが重要です。

3. 手術室看護師のやりがいとチャレンジ

3.1. やりがい

最大のやりがいは、患者の命を直接的に守るという責任感と、その結果を見ることができる点です。手術が無事に成功し、患者が麻酔から覚醒する姿を見ることで、大きな達成感を得られます。

オペナースマン
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1人1人の責任が重い分達成感はすごいです。私もPDで7時間くらいかかったことがありますが、終わった後に前はできなかったことができて自分成長したなーと目に見えて評価できるのでそれがやりがいだと思います。

3.2. チャレンジ

一方で、手術室での仕事は身体的にも精神的にも厳しい場面が多く、緊張感が常に伴います。緊急手術や長時間の手術に対応するため、体力やストレス対策も必要です。

結論

手術室看護師は、専門的なスキルと強い責任感を持った職種です。患者の命を守る重要な役割を果たすだけでなく、やりがいも大きく感じられる職場です。しかし、精神的・身体的に厳しい面もあるため、もし配属が決まった時は勉強も大切ですが、自分なりのリフレッシュする方法を見つけないと先にメンタルがやられますので根気強く頑張って手術が成功した時の達成感を味わってもらいたいと思います。

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